ペット火葬車導入で寺院の改革—ペットの火葬で新たな集客

お寺の新たな社会貢献 🕊️

少子高齢化や核家族化、都市化の進行により、多くの寺院が檀家減少や法要依頼の減少に直面しています。そんな時代だからこそ、お寺が地域に対して新しい「寄り添い方」を示すことが求められています。本稿では、ペット火葬・葬儀事業の中でもペット火葬車と合同供養塔・納骨堂を組み合わせる導入メリットを、誰にでもわかりやすく、実務的に解説します。


1. ペット火葬炉の需要が全国のお寺(寺院)で増えています

ペット火葬車製作工場ケルンでは全国に向けて多くの車両製作を行ってまいりました。  全国のお寺の住職様から購入希望の問い合わせが増えております。以前は田舎や郊外の方々において、以前はお庭などに土葬を行っていた場合も多くあったと考えられますが、現代においては ペットも人間と同じように供養をするという考え方に定着してきている事が理由かもしれません。お寺で火葬から供養まで全て完結したいという一般の方々はとても多くおります。

それについてはいくつかの理由があるようですが、お寺でお坊さんに読経してもらった後に、その場所で火葬後からお骨上げまで可能という一連のお見送り方法を求める方。そして、その後はお骨をご自宅に持ち帰るか、若しくはお寺で埋葬を希望されるかになると思われます。 


2. 檀家様の減少から一気にお寺を盛り上げるペット葬儀

弊社では 全国のお寺の住職様との話をしてきた経験があります。地方の各地の寺院では檀家様が減少しており、ほとんど問い合わせもないというお話を度々耳にします。 その中の事例として、地方のお寺に新規の住職として来ましたが、当初は半年以上において全く問い合わせが無かったという話を聞いた事があります。その後、 ペット合同供養塔とペット火葬車を導入した事で人の出入りが劇的に増加したという事例があります。その理由から合同供養祭も行う事が可能になり、人間の檀家様も増えて、今では多くの依頼を受けているという話を聞いた事があります。

また、お寺という安心感から地域密着型で集客し易いというメリットがあります。お寺で発行している季刊誌などもあれば、そこにペット葬儀について掲載したり、またGoogleマップに掲載するだけでも方々から依頼が増える可能性が十分にあると考えられます。ペット葬儀から人間の檀家様が増加する可能性が十分にあります。


3.お寺がペット火葬炉を導入する最大のメリット  

最大のメリットはペット火葬車においては、出張サービスも行えるのと、お寺に直接ペットを連れてきて頂ける方の両方の需要にお応え可能な事です。 直接来て頂いた場合には移動する際の燃料コストが必要ありません。お寺でペット葬儀を行う場合には幾つかのプランを作り、収益を得る事が出来ます。例として「お引き取り合同埋葬プラン」、「立ち合いお骨上げなしプラン」、「立ち合いお骨上げありプラン」などが存在します。 お寺でペット葬儀を始める場合には 1つのプランとプラスでオプションを付けると良いかもしれません。

 例えば「立ち合いお骨上げありプラン」にオプションで「読経」や「 個別埋葬・合同埋葬」を付加する事が可能です。

お寺がペット葬儀を始める際の最大のメリットとしては「読経」や「 個別埋葬・合同埋葬」が可能な点であると言えます。これにより更にペット火葬費用と同等以上の収益を得る事も可能であると思われます。 

※集客方法の詳細については、お電話で直接お話しをしておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。


4. お寺だからできる価値(強み)

信頼と安心:読経や法要の本来の専門性を活かし、精神的支えを提供できます。

空間の利点:境内という静寂な空間は、別れのセレモニーにふさわしい環境です。

ワンストップ対応:火葬 → 収骨 → 納骨 → 供養祭まで一貫して行える利便性。

地域ネットワーク:地域の動物病院や店舗との連携で集客の起点を作りやすい。

これらは個人事業や一般の業者ではまねしにくい価値であり、寺院の強みを事業に直結させられます。


5. なぜいまペット供養なのか

ペットの家族化:ペットは「生活の伴侶・家族」の存在へと変化しており、最期の見送り方にも人間と同等の丁寧さが求められつつあります。

都市部の住宅事情:集合住宅やマンションでは、埋葬の選択肢が限られ、安心な供養の受け皿が必要です。

シニア層との親和性:子どもが独立した高齢世帯は、ペットを大切にする一方で供養に対するニーズも高いです。

市場動向:ペット関連市場は拡大傾向にあり、ペット葬儀・火葬関連の需要も増加しています(数値は地域差あり)。

ここからわかるのは、需要が継続的かつ地域密着型であるため、寺院が提供することで「社会貢献」と「安定的な収益化」を両立しやすい点です。


6.ペット火葬車とコンテナ式火葬炉の違い

ケルンではペット火葬車とコンテナ式固定炉の2種類を製作販売をしております。

・ペット火葬車とは商用車の中に動物用火葬システムが搭載されている特殊車両です。 

どなたでも手軽に購入し 使用する事が可能な為、 現在最も人気がある車両型ペット火葬システムであり、 非常に利便性が高いです。

・コンテナ型固定炉とは貨物用コンテナの中に火葬システムが設置してあり、固定炉として使用可能です。 各自治体においてルールに従った上、届け出が必要な場合があります。


7. 導入コスト感と回収モデル(例)

初期導入費:おおむねペット火葬システムと中古ベース車両を合わせて400万円弱〜600万円程度(車両、ペット火葬炉、備品、設置調整、研修含む目安)※選択するペット火葬炉のサイズと中古車両のグレードにより金額は変動します。

回収目安:月25〜40件の運用で、おおむね1年程度で初期投資回収が可能(価格設定・運営コストに依存)

下表は簡易的な売上シミュレーション例(目安)ですが、火葬件数によって売り上げは変動します。

種類単価(目安)月間件数月間売上
小型(猫・小型犬)22,000円20件440,000円
中型33,000円5件165,000円
大型44,000円5件220,000円
合計30件825,000円

上記に読経費用、合同供養塔への納骨料(1万〜3万円/体)や供養祭参加費などストック収入が加わることで、安定した収益基盤が形成されます。


8. 合同供養塔・納骨堂のメリット

飼い主様の不安解消:自宅で保管できない、埋葬場所が確保できないといった問題を解消可能。

永代供養によるストック収入:一度の納骨で継続的に管理費を圧縮できることが多い。

継続的な来寺機会:命日、年忌、合同供養祭といった定期行事で地域との接点が生まれる。

合同供養塔は、供養の「出口」を寺院が持つことで、ワンストップのサービスを完成させる重要な要素です。


9. 寺院ペット葬儀のサービス設計(利用者目線のフロー)

  • 予約方法(電話・Web・LINE)
  • 受付時(事前に流れと料金を説明)
  • 読経・お別れの時間(立ち会い可)
  • 火葬(ペット火葬車・固定炉で安全に実施)
  • 収骨(立ち会い可、オプション有)ご返骨
  • 納骨(合同供養塔・納骨堂)
  • アフターフォロー(命日通知・供養祭案内)

明確で丁寧な案内を用意することが、利用者の安心につながります。


10. 集客と広報の実践的手法

公式サイト:新規ウェブサイトを制作(お勧め!)するか、既存寺院用ウェブサイトのトップに「ペット葬儀」専用ページを設置。料金・流れ

1.Googleビジネス(マップ):業種に「動物霊園・ペット火葬」を設定し、写真や口コミを充実させる。

2.SNS:Instagram・Xで供養祭の様子や境内の写真を発信。ハッシュタグ例:#ペット火葬 #ペット葬儀 #〇〇寺

3.地域連携:動物病院・ペットショップへ紹介カードを配布。院内掲示や説明会で横のつながりを作る。

4.オフライン:地域情報誌・広報紙への掲載、チラシ配布、説明会の実施。

5.ターゲット(シニア層、子育て世代、単身者)に合わせたメッセージ設計が重要です。

6.市役所の広報:例として市役所ウェブサイトのトップページにバナーウェブサイトの設置をさせてもらう。


11. 料金設計のポイント(透明性が信頼に繋がる)

  • 単純で明瞭:体格別の基本料金+オプション(立会い、出張、骨壺等)で分かりやすく。
  • 事前見積:料金表をWEB・パンフレットで明示し、追加費用の有無を明確に。
  • セットプラン:読経+個別火葬+収骨+合同供養塔納骨などのセットを用意して選びやすく。
  • 支払い方法:現金だけでなくカード、QR決済に対応することで利用者の利便性を向上。

透明性のある料金設計は、寺院の信頼につながります。


11. 住職・運営スタッフへの心得

  • 「供養の心」を最優先に:飼い主の悲しみに寄り添う姿勢が最も大切です。
  • 接遇教育:言葉遣い、所作、清潔感を徹底。喪家にとって安心できる対応を標準化する。
  • 継続的改善:利用者アンケートやクレーム対応履歴を基にサービスを改善する。
  • 運用の分業化:受付、説明、読経、火葬操作、収骨、清掃などの担当を明確に。

これらは小さな積み重ねで信頼と評判を築きます。


12. よくある質問(Q&A)

  • Q. ご近所に迷惑はかかりませんか?
    A. 最新のペット火葬炉は無煙・無臭設計が進んでおり、事前試運転と説明で理解を得ることで問題を最小化できます。
  • Q. 立ち会いは可能ですか?
    A. はい。立ち会い可能プランを用意し、安全とプライバシーに配慮して実施します。
  • Q. 大型犬や多頭でも大丈夫?
    A. 対応可能なモデルのペット火葬車を選定すれば受け入れられます。事前確認が必要です。
  • Q. 灰や骨の扱いはどうする?
    A. 法令や衛生基準に従い処理・管理し、希望に応じて返骨や合同納骨を行います。

13. まとめ — 社会貢献と寺院経営の好循環へ

ペット火葬車と合同供養塔の導入は、単なる新規事業ではありません。それは、地域の大切な「家族」を見送る場を提供することにより、お寺が必要とされる役割を果たす機会でもあります。経営面では短期的な初期投資が必要ですが、適切な価格設計・集客・運営で数年以内に投資回収を見込めるケースが多く、何より地域に対する貢献が大きな意味を持ちます。

最後に一点だけ:私の情報は最新の事例や地方自治体ごとの詳細ルールに関しては更新の余地があるため、導入検討の際は販売会社・自治体・専門家に確認してください。

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