
はじめに
こんにちは。ケルンの濱田です。
今回は、寺院とペット火葬車の組み合わせについて、かなり現実的な視点でお話します。
テーマは、
「お寺がペットの合同供養塔と組み合わせてペット火葬車を導入すると、檀家が増えるって本当なの?」
という疑問です。
最初に結論をお伝えすると、
“何もしなくても勝手に檀家が増える”という話ではありません。
ただし、やり方を間違えず、地域に合った形で丁寧に運用できれば、
地域の方の出入りが増え、信頼が深まり、結果として檀家につながる可能性は十分にあります。
私自身、納車やペット葬儀研修の現場、住職の方々とのお話の中で、実際にそうした事例や感触を聞いてきました。
この記事では、寺院側のメリットと、これからペット葬儀を仕事にしたい方の視点の両方が分かるように整理していきます。
Youtube動画⇒https://youtu.be/RBj6pQCoEyU
そもそも「檀家が増える」とはどういう状態?
「檀家が増える」と聞くと、参拝者が増えることをイメージする方も多いかもしれません。
しかし実際には、もっと本質的な意味があります。
たとえば、
- 何かあったら、あのお寺にお願いしたい
- 供養や法要を、あのお寺で続けたい
- 家族として信頼している
こうした “つながり”が増えていく状態が、檀家につながっていく土台だと私は考えています。
つまり増えるのは「人の数」だけではなく、
**“信頼のつながり”**です。
ここが一番のポイントです。
なぜ今、ペット葬儀が強いのか?(時代背景)
いまペット葬儀の需要が伸びている背景はとてもシンプルです。
ペットが「家族」になったからです。
そして、お別れのタイミングでは多くの方がこう悩みます。
- どこに頼めばいいか分からない
- ちゃんと供養してあげたい
- 気持ちの整理がつかない
- 料金や対応が不安
この“困りごと”に対して、寺院が持つ価値がピタリとはまります。
寺院の強みは「安心」と「儀式の力」
寺院の強みは、派手な宣伝ではありません。
本質は **“安心できる場所”**であることです。
お坊さんの読経があり、手を合わせ、焼香し、納骨や供養につながる。
この一連の流れは、ペットのお別れにおいても大きな意味を持ちます。
実際、ペット火葬だけで終わるよりも、
- 読経
- 焼香
- 納骨
- 合同供養
こうした「儀式」を通じて心が整い、
「ここにお願いしてよかった」と感じる方は非常に多いのです。
ペット火葬車+合同供養塔で何が変わる?
寺院がペット火葬車や合同供養塔を導入すると、何が起きるのか。
一言でいうと、
ペット供養を、お寺の中で完結できるようになります。
- 受付・相談ができる
- 読経・お別れの場が用意できる
- 火葬ができる(または火葬の導線を作れる)
- お骨上げの説明ができる
- 納骨や合同供養塔へ自然につながる
- 後日の合同供養祭にもつながる
この「完結性」が、安心感と信頼を生みます。
依頼が増えやすくなる3つの理由
理由①:「選ぶ不安」が減る
ペット火葬を探す方は、実は不安だらけです。
- 料金が不透明だったらどうしよう
- 対応が雑だったらどうしよう
- ちゃんと供養してくれるのかな
しかし寺院が窓口になると、最初から安心感が違います。
「お寺が関わっている」
それだけで、選ぶストレスが大きく下がります。
理由②:お別れの気持ちを受け止められる
火葬が“作業”になってしまうと、心が置いてきぼりになります。
寺院が関わることで、儀式として整い、気持ちが救われやすい。
結果として、
満足度が上がり「お願いしてよかった」につながりやすいのです。
理由③:合同供養祭で人が集まり「つながり」が生まれる
合同供養塔があると、年に数回の合同供養祭ができます。
たとえば、
- 春と秋
- お盆と彼岸
こうした節目に「合同供養祭を行います」と案内するだけで、参加したい方は多いです。
ただし重要なのは、供養祭は売り込みの場ではなく、
**“つながりが生まれる場”**だということ。
毎年参加する人が増え、顔なじみになり、
お寺が「生活の中の安心の場所」になっていく。
その積み重ねが檀家につながる可能性があります。
※ただし、供養祭をやったその日に檀家が増える、という話ではありません。
数年かけて信頼が育っていくのが現実です。
本当に檀家につながるための「条件」3つ
条件①:金額と内容が分かりやすい
ペット供養で一番多いトラブルは、お金の話です。
だからこそ、
- 料金はシンプルに
- 何が含まれているか
- 何が追加なのか
これを誰でも分かる形で提示することが重要です。
条件②:「供養の気持ち」が中心である
仕事として成立させることは大切です。
しかし、商売っ気が前に出すぎると信頼は一気に崩れます。
供養が中心
この軸を絶対に外さないことが、長く続ける条件です。
条件③:地域に合わせたやり方をする
火葬場所・近隣への配慮などは、地域と寺院の状況で大きく変わります。
一概に「こうすればOK」とは言えません。
特に地方では自治体によって、
市役所広報紙・掲示板・回覧板・自治体サイトなど、公的ルートが強い場合もあります。
ただし、掲載ルール(無料か有料か、宗教施設の扱いなど)は自治体で異なるため、必ず確認が必要です。
そして今の時代、一般の方に知ってもらうには
**Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)**も非常に強力です。
寺院が始めるときの「最初の一歩」
いきなり完璧を目指す必要はありません。
まず寺院として「できる形」を決めることが大切です。
最初に決めるのはこの3つです。
- 境内での受け入れは可能か(駐車スペース等)
- 読経やお別れの場をどう用意するか
- 供養をその日限りにせず、合同供養祭へどうつなげるか
この3つが決まると、一気に具体化します。
安心できる「流れ」を作る(例)
流れは難しく考えなくて大丈夫です。
たとえば以下の導線を、やさしい言葉で案内するだけでも不安は減ります。
受付 → お別れ → 読経 → 火葬 → お骨上げ → 納骨や供養塔の案内 → 合同供養祭の説明
合同供養祭は、最初は 年2回 からがおすすめです。
春と秋、お盆と彼岸など、無理なく続く形を軸にすると信頼が積み上がります。
これはやると失敗しやすい「NG例」
最後に、現場で信用を落としやすい例をまとめます。
- 料金が後出しになる
- 近隣への説明がない
- 「お寺がやってるから安心でしょ」と雑になる
- 供養より売り込みが前に出る
- 清掃やマナーが甘い
これらは本当に信用を落とします。
逆にいえば、ここを丁寧にするだけで、選ばれやすくなります。
まとめ:寺院×ペット火葬車は「信頼を積み上げる仕組み」
寺院がペット火葬車や合同供養塔を導入すると、
- 地域の方が「ここなら安心」と相談に来る
- 合同供養祭で人が集まり、顔がつながる
- 信頼が積み上がり、結果として檀家につながる可能性がある
そして、これから始める側にとっても、
お寺は “集客の土台”を作りやすい場所になり得ます。
当日の流れや役割分担を決め、年2回の合同供養祭から始める。
この形で、無理なく現実的に前に進めることができます。
ご相談・導入検討について
「寺院でできる形はどれか」「地域に合う運用はどれか」など、
状況によって最適解は変わります。
もし導入や運用の相談があれば、現場目線で具体的に整理できますので、気軽にお問い合わせください。




