
ペット葬儀ビジネスの1日と働き方設計
――「現場のリアル」と「自分らしい働き方」を考える
「ペット葬儀の仕事に興味はあるけれど、
実際の1日の流れがイメージできない……」
「休みは取れるの?」
「家族との時間はどうなるの?」
ペット葬儀やペット火葬車での開業相談を受けていると、
必ずといっていいほど聞かれるのが、この“働き方”に関する不安です。
ペット葬儀の仕事は、きれいごとだけではありません。
朝が早い日もあれば、夜遅くまで火葬が続く日もあります。
体力もメンタルも使いますが、その分「ありがとう」という言葉が
まっすぐ胸に届く、やりがいの大きい仕事でもあります。この記事では、
- 忙しい日の「1日の流れ」
- 依頼が少ない静かな日の過ごし方
- 長く続けるための働き方設計のポイント
という3つの視点から、ペット葬儀ビジネスの1日を、できるだけリアルにお伝えします。
「自分の生活スタイルに合うのか?」
「どんな覚悟や準備が必要なのか?」
そんな疑問を持っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
Youtubeチャンネル⇒https://youtu.be/NvIM9c3JOEU
ペット葬儀ビジネスの前提:どんなスタイルを想定しているか
この記事では、次のようなペット葬儀社をイメージして書いています。
- ペット火葬車を使った訪問ペット火葬がメイン
- 地域密着で、1人もしくは少人数で運営
- 個人事業主としての「副業・独立開業」も視野に入れた働き方
もちろん、固定炉を持つ大きな事業所や、スタッフを多く抱える会社もありますが、
これからペット葬儀を始めたい方の多くは、上記のような小規模スタートがほとんどです。
忙しい日の1日の流れ:朝から夜までフル稼働
まずは「かなり忙しい1日」のモデルケースです。
ペット火葬車で1日4件ほどの依頼が入った場合のイメージを、時間軸で追ってみます。
7:00頃 1件目のお客様のもとへ出発
前日の夜にご予約をいただいていたご家族のもとへ向かいます。
ペット葬儀では、
- 「子どもが学校へ行く前に家族みんなで見送りたい」
- 「仕事に行く前にお別れを済ませたい」
といった理由から、朝の時間帯のご希望が多いのが特徴です。
ご自宅に到着したら、
- しっかりとご挨拶
- ご家族の表情や声のトーンを感じながら、言葉を選んで会話
- 料金の最終確認
- お骨上げの方法や流れの説明
- ご家族にお願いしたいことの共有
などを丁寧に行なってから、ご火葬に入ります。
火葬中、ご家族は
「ようやく送ってあげられる」という安堵
「本当にこれでお別れなんだ」という寂しさ
その両方を抱えています。
たくさん話をされるご家族もいれば、
涙を流しながら静かに寄り添うだけのご家族もいます。
それぞれのペースを尊重しながら、
必要なときには言葉をかけ、
そっとそばにいる時間も大切な役割です。
1件目が終わるのは、だいたい9:30〜10:00頃。
ここから、すぐに2件目の現場へ移動します。
10:30頃 2件目のご火葬
移動の途中でコンビニに寄り、
おにぎりやパンを買って車の中で簡単に朝食。
忙しい日は、このような「すき間時間の食事」になることも珍しくありません。
10:30頃に2件目のお宅へ到着。
ここでも、
- ご挨拶
- 流れの説明
- ご火葬
- お骨上げ
という一連の対応を行います。
この「2件目」が終わる頃には、
体力も気力もかなり使っていることも多いですが、
「このご家族にとって、今日という日は一生忘れない1日」
そのことを考えると、自然と気持ちが引き締まります。
昼〜午後 3件目&問い合わせ対応
お昼過ぎから3件目のご火葬へ。
この時間帯になると、
- 電話
- LINE
- メール
などでの問い合わせも増えてきます。
「今日中にお願いできますか?」
「明日は空いていますか?」
といった相談に、スケジュールを確認しながら対応していきます。
中には、どうしてもお受けできずにお断りするケースもあります。
一方で、少し遠回りになっても、できる限り対応することもあります。
「どこまで対応するか」
この線引きは、売上と自分の体力・生活とのバランスを見ながら決めていく部分です。
夕方〜夜 4件目/仕事を終えたご家族からの依頼
夕方から夜にかけて、4件目のご依頼が入ることもあります。
特に多いのが、
- 19時スタート
- 20時スタート
といった「お仕事終わりのご家族」の時間帯です。
仕事を終えて急いで帰り、
そこからお別れの時間を取りたい、という方は少なくありません。
火葬が終わり、
ご家族をお見送りし、片付けも完了する頃には、
時計の針が22時を過ぎていることもあります。
戻ってからの「締め作業」
工場や自宅に戻ったあとは、
- 翌日のスケジュール確認
- 燃料(灯油・ガソリンなど)のチェック
- 炉や車内の簡単な清掃・点検
といった「締め作業」を行います。
忙しい1日が終わる頃には、
「今日は本当によく動いたな」
「無事にみなさんを送ることができてよかった」
という充実感と、
どっと押し寄せる疲れの両方を感じることになるでしょう。
静かな日の過ごし方:依頼がゼロでも「仕事は山ほどある」
ペット葬儀の仕事は、
毎日が今日のような“フル稼働”というわけではありません。
地域や季節にもよりますが、
- 依頼が1件だけの日
- 依頼が0件の日
も、もちろんあります。
では、0件の日 = 完全な休みの日か?
というと、実はそうではありません。
見えない仕事① 機材・車両のメンテナンス
安全で丁寧なペット火葬のためには、
火葬炉や車両の状態を良好に保つことが欠かせません。
- 炉の状態チェック
- 灰受けの確認・清掃
- 車両の点検や洗車
- 消耗品(骨壺・骨袋・お布団・お花など)の補充
こういった「見えない仕事」を
静かな日にしっかり行っておくことで、
忙しい日のトラブルを防ぐことができます。
見えない仕事② ホームページ・SNSなどの集客準備
ペット葬儀の依頼は、
インターネット検索や口コミから入ってくるケースが増えています。
- ホームページの料金ページの見直し
- 「よくある質問(FAQ)」の追加
- ブログ記事の執筆(例:ペット葬儀の流れ、費用の目安、よくある不安 など)
- X(旧Twitter)・Instagram・LINE公式アカウントなどの更新
これらの作業は、今日明日すぐに結果が出るものではありません。
しかし、数ヶ月〜数年単位で見ると、問い合わせ数に大きく影響してきます。
「依頼が少ない日こそ、将来の予約を増やすための準備をする日」
と考えるのがポイントです。
見えない仕事③ 関係づくり・営業活動
また、静かな日は、
- お寺
- 動物病院
- トリミングサロン
- ペットショップ
などへのご挨拶や関係構築に使うのもおすすめです。
パンフレットや名刺を持ってご挨拶に伺うことで、
「ペット葬儀の相談が来たら紹介してもらえる」
「合同供養塔や法要の相談につながる」
といった、中長期的なつながりを作ることができます。
長く続けるための「働き方設計」3つのポイント
ペット葬儀の仕事は、
お客様の大切な家族をお見送りする、責任の重い仕事です。
やりがいが大きい一方で、
無理な働き方をしてしまうと、心や体が先に限界を迎えてしまいます。
ここからは、長く続けるための働き方設計のポイントを3つ紹介します。
① 「出られない時間帯」を最初に決めておく
24時間365日対応を掲げる会社もありますが、
個人や少人数でスタートする場合、
同じように対応するのは現実的ではありません。
- お子さまの送り迎え時間
- 家族との大切な予定
- どうしても外せない本業の時間
こういった自分の生活を踏まえて、
- 「基本的に対応できる時間帯」
- 「どうしても対応が難しい時間帯」
を、最初に決めておくことが大切です。
そして、その方針を
- ホームページ
- チラシ
- LINEの自動応答メッセージ
などにも明記しておくと、お客様にも親切ですし、
自分自身も「無理しすぎない働き方」を続けやすくなります。
② 一人で抱え込まない仕組みを作る
最初からスタッフを雇うのは難しくても、
次のような“サポート体制”を準備しておくと、心に余裕が生まれます。
- 家族に「電話やLINEの一次対応」だけ手伝ってもらう
- 同じ地域の信頼できるペット葬儀社と連携しておく
- 忙しいときに応援を頼める人を事前に相談しておく
「自分が倒れたらすべて止まってしまう」状態は、
事業としても、精神的にも非常にリスクが高いです。
最初は小さなことで構いません。
“自分以外にも頼れる人・仕組み” を少しずつ整えていくのがおすすめです。
③ 自分の「大切にしたいもの」を明確にしておく
ペット葬儀を仕事にするうえで、
何を優先したいかは、人によって答えが違います。
- 収入を最大化したいのか
- 家族との時間を優先したいのか
- 自分の健康を守りながら続けたいのか
- 地域とのつながりや社会貢献を重視したいのか
ペット葬儀の仕事は、お客様のために全力を尽くす仕事内容です。
だからこそ、気づかないうちに
自分や家族を犠牲にしてしまう人も少なくありません。
開業前に一度、ノートを開いて、
- 「自分はどんな働き方をしたいのか」
- 「どのくらいのペースであれば、自分も家族も幸せか」
- 「売上と生活のバランスを、どこで取るのか」
を書き出してみることをおすすめします。
まとめ:ペット葬儀の1日を、自分の人生にどう組み込むか
ここまで、ペット葬儀ビジネスの1日と働き方についてお伝えしてきました。
忙しい日の1日
- 朝から夜まで複数件のご依頼に対応
- 移動とご家族対応で、あっという間に時間が過ぎる
- 体力もメンタルも使うが、「ありがとう」の一言が大きなやりがいになる
静かな日の過ごし方
- 機材・車両のメンテナンス
- ホームページやSNSなど、集客のための“見えない仕事”
- お寺や動物病院、サロンなどとの関係づくり
長く続けるための働き方設計
- 出られない時間帯を先に決める
- 一人で抱え込まない仕組みを作る
- 自分の大事にしたいもの(家族・健康・収入など)を明確にする
ペット葬儀の仕事は、「覚悟」も必要です。
しかし同時に、自分のライフスタイルに合わせて設計できる仕事でもあります。
これからペット葬儀を始めたい方へ
この記事を読んで、
- 「思っていたより大変そうだけれど、それでも興味がある」
- 「自分の生活と両立できる形で、ペット葬儀をビジネスにしてみたい」
そう感じた方は、ぜひ一度、
ご自身の年齢・家族構成・現在の仕事状況を書き出してみてください。
「今の自分にとって、どんな働き方が現実的なのか」
「副業から始めるのか、本業として一気に始めるのか」
といった具体的なプランが、少しずつ見えてくるはずです。
弊社では、
- ペット火葬車・ペット火葬炉の製作販売
- ペット葬儀社の開業サポート
- 働き方や集客方法に関する個別相談
なども行っています。
「自分の場合はどう考えたらいい?」
「家族との時間を守りながら開業したい」
といったお悩みがある方は、
お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
あなたが、無理のないペースで、
それでもしっかりとご家族とペットに向き合える――
そんなペット葬儀の働き方を見つけるお手伝いができれば嬉しく思います。




